第2章結婚、そして子どもたち Vol.1
(座談会 2016年6月)

吉田 健詞郎(左) 東弁 66期/桜井 康統(中央・司会) 二弁  66期/宮本 理史(右) 東弁 67期

生命保険は大黒柱の義務。
でも独身者にもメリットが!?

桜井:私はまだ独り身なので身軽といいますか、守るべき家族を持っておりませんので、正直まだ生命保険にも入っていない状況です。住まいもマンションを借りているだけなのでローンや火災保険などについても何も考えていません。先生方はご結婚するにあたってそのあたりのことをお考えになりましたか?

佐野:私は結婚前から生命保険に入っていましたが、結婚を機に受取人を親から妻に変更しました。私にもしものことがあっても家族の生活が維持できるようにということをベースに、妻も働いていることも考慮し、現在は日弁連の生命保険1本です。額として足りないということになってくれば、もう1本検討するかもしれません。

寺崎:私はお付き合いで一件生命保険に入ってはいましたが、自らの意思で入ろうとは結婚前は思っていませんでした。また、結婚後も共働きだったこともあり、すぐには保険について考えることもありませんでした。保険に対する意識が変わったのは子どもができてからですね。家計の支え手に万が一のことがあったら困ると妻からも言われ、いよいよ真剣に考えなければならない問題として保険というものが浮上してきたな、と感じているところです。

桜井:お二人ともご結婚前から生命保険には入られていたんですね。独身でも入っておいたほうが良いのでしょうか。

佐野:やはり結婚を機に入られる方が多いとは思いますが、確定申告の際に生命保険の分控除されますので、弁護士の場合は独身でも入るメリットはあると思います。

学資保険で、
子どもの教育環境を整える。

桜井:お子さまがいらっしゃるということですが、学資保険などはどうですか?

佐野:私のところは上が2歳半、下が半年ほどですが、上の子は1歳くらいになった段階で学資保険に入りました。下の子はまだ半年ですが、先日加入しました。

桜井:学資保険はどちらで?

佐野:郵便局の簡保です。

桜井:どこの保険がいい、などという情報はどこから得ているのですか?

佐野:綿密にすべてを調べたわけではないのですが、周囲の評判をベースにインターネットで情報を収集したりして決めました。

住宅ローンがチャラになる!
妻子を守る最後の切り札。

桜井:私は今、賃貸マンション暮らしなのですが、結婚するのだったら家を買いたいなと思っています。もちろんローンのことなどを考えるとそう簡単にはいかないことは重々承知ですが…。先生方のお住まいは、今どのような状況でしょうか。

寺崎:妻は強く希望しているのですが、私は資産として劣化するということに非常に不安を覚えています。例えば今の時点で、中古マンションを買うとします。30年後には築年数プラス30年のものになっていて、恐らく転売もできないです。そのまま住み続けることも危険だということになってしまったりすると…。ですので、もうちょっと年齢が進んでから、死ぬまで住める家を買った方がいいのではないかなと思っております。その頃にはすでに住宅ローンを組めなくなっている可能性もありますので、がんばって貯蓄をせねばと思っているところです。今ですと都心部でないと仕事に支障もありますが、その頃には少し郊外でもいいと思いますので何とかなるのではないかと考えています。

佐野:私は、住居の方はローンを組んで購入しています。団信に入っておりますので、仮に事故等で私が死んだ場合でも団信で対応できると思いますので、妻の稼ぎで管理費ぐらいは払えるだろうということで、住居は確保できるのではないかと考えております。

桜井:それは、先生が亡くなられた際には住宅ローン分がチャラになるということですか。

佐野:そうです。死ぬと残ローン分が補償されますので、言ってみれば命と引き換えに自分の家になるということです。

桜井:大きな住宅ローンを残したままでは残された家族も困りますから、団信に入っておけば安心してローンが組めるというわけですね。

先輩から一言 advice

家族への責任を考えると、色々な生活設計をきちんとする必要に迫られます。まずは自分の命を守るよう努めてください。弁護士は平均寿命は長いのですが、40代・50代での急死は少なくありません。あなたも不死身ではありません。具体的な健康増進策を実行してください。家計面では、万一に備えた生命保険は掛け捨てでも入るべきでしょう。給与所得者は将来への備えとして、厚生年金保険料が給与の17.474%(雇用主負担含む)あり、他に手取り収入の10%くらいを保険料に使うと言われます。将来のため、あなたは国民年金以外に幾ら支出すべきでしょうか。

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座談会「結婚、そして子どもたち」
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